3年目くらいまでの弁護士向け実務刑事弁護の覚書


by lodaichi

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刑務所の生活心得

徳島刑務所の未決囚の生活心得を載せたホームページありました
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by lodaichi | 2005-09-27 07:04
千葉県弁護士会の会内向け情報誌への投稿記事です。
「当会」とは、千葉県弁護士会を指します。


第1 年末年始の体制
 1 2005年の年末及び2006年年始の当番弁護士の体制(本庁のみであり、松戸支部を除く)について、本年9月の刑弁センターにおいて協議がなされ、方針が決定された。
 本稿は、その方針を紹介するとともに、今後改刑訴法が施行されるに伴って当番弁護士もその性格等を変えざるをえない状況を素描するものである。会員において今後の当番弁護士のあり方の参考になれば幸いである。なお、意見にわたる部分は私見である。
 2 本年の年末及び翌年の年初で当番弁護士が決まっていない日は、
12月29日~31日、及び1月1日~3日であるが、
このうち、1月1日、2日は例年当番弁護士を派遣していないので、結局
12月29日~31日、及び1月3日の合計4日間
が未だ決まっていないということになる。
 ここ数年間は、この期間を新入会員にお願いしていたが、今年は、これを希望者で充てることとした。
 3 本年7月26日に当会において「協力依頼~当番弁護士特別期間担当について」と題するアンケートを実施したが、年末年始期間については、
a.引き受ける用意がある 5名
b.希望者があれば引受けてもよい者 13名
であり、なんとか希望者だけでも年末年始を充たすことができる見込みがたったからである。
 もとより、前記アンケートはあくまでアンケートであって、年末年始の当番を確約するものではないが、前記アンケートにおいて、引き受け可能とした弁護士を中心とし、さらに掘り起こしを進めれば、なんとか回せる体制がとれるだろうというところである。
 なお、以上は本庁の扱う部分のみであって、松戸支部においては独自に年末年始も担当する弁護士が置かれているので、従前の扱いがこれにより変更されるわけではない。
 4 これにより、本年の年末年始は方針が決定し、少なくとも刑弁センター内においては、結着をみたわけであるが、2006年以降のゴールデンウィーク期間及び年末年始については今回は議題として提出されておらず、今後議論して決しなければならない。
第2 土曜日の事件配点係
 土曜日においては、本庁で割当てられている4人の弁護士の中から、事件を配点する係を1名指名し、その弁護士が留守番電話を聞いて、配点をするという扱いをしていたところ、この是否について議論した。
 議論をする前提として、8月下旬から1ヶ月間は刑弁センター委員が配点係のみを担当することとした。
 刑弁センターにおいては、従前の扱いを継続する、即ち、割当てられた弁護士の中から1名を配点係として指名する。但し、配点係としては若干の指名に偏ることなく、公平性に特に配慮することとされた。
 いろいろ議論のあったところだが、私の理解では、結局、配点担当者を別にしなければならないとすると、屋上屋を架すことになり、配点担当者も名簿を作って募集してという手間がかかる。従来の扱いでの不満点は、配点の労力の大変さというよりも、公平性に疑念が出されていたのであり、その点さえクリアーできれば、従前の扱いに不合理な点はないというところが、理由ではないかと考えている。
第3 当番弁護士の今後について
 日弁連は、当番弁護士制度を私選弁護人紹介制度と直結させる運用のモデル案を提示している。
 それがよいかどうかは別であるが、2006年秋までに私選弁護人紹介制度が実施され、弁護士会が弁護人を紹介することが法律上の義務となるとき、弁護士会としては、当番弁護士のような制度を設けざるを得ないのではないかと考えられる。元来、当番弁護士制度は、被疑者国選制度の創設を目指して作られたものであるし、実際、当会の場合、刑事被疑者援助制度の利用も含めて受任率が10%を上回る程度だったのであるから、これを私選弁護人紹介制度に利用するとなると、受任義務を含めて発想の転換を迫られることとなると思われる。
 また、日曜日や祝日、年末年始やゴールデンウィーク期間をどうするかという問題もクローズアップされざるを得ない。
 これらの点について、刑弁センターにおいて案を提出することとなろうが、多くの会員の協力を必要とする分野であり、全会的な議論が望まれるところである。

 
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by lodaichi | 2005-09-24 16:03 | 当番弁護士