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3年目くらいまでの弁護士向け実務刑事弁護の覚書


by lodaichi

児童養護施設

先日、事務所の弁護士と話していたら、児童養護施設の話になった。

あまり児童養護施設のことはわからないようだったから、ざっと説明しておいたのであるが、その感想

・最近の修習生は、時間が限られている+詰め込み修習のため、施設見学の時間が制限されているようだ
→以前にも別の弁護士に聞いたら、児童自立支援施設(昔の教護院)に行ったことがないといっていた・・・
・まあ、もっとも、児童養護施設は、私のときも修習生の見学プランに入るようなところではないが・・・(これは、以前は同施設がらみで法律上の紛争になることは多くないということが理由としてあげられようか)
・でも、児童養護施設というのは、ときどきニュースにあがっているよな。
→最近でも、こんな記事
葉山の児童養護施設 正副園長2000万流用


・刑事弁護がらみだと、児童養護施設がでてくる場面はどんなものだろうかな・・・
 例えば、
 親が子どもを虐待したので、その子どもが児童相談所を経て、児童養護施設に入っているとか
 親が犯罪を犯した嫌疑で勾留されていて、子どもを見てくれるひとがいなくなってしまったので、児童養護施設に入っている
などが考えられる。

・そういえば、私も後者の関係で、刑事弁護人として、その子どもの状況を児童養護施設に聴取しにいったことがあったな
それを、報告書化して、一般情状として提出したっけ
情状として裁判所が重く見てくれたとはいえないけれど、それだけが刑事弁護でもないし

・修習生の人には、チャンスがあったら児童養護施設(に限らないが、そういう施設)に積極的に連れて行ってもらう(自分から提案して)ことをお勧めする
 提案に際して、きちっとそこがどういうものであるか勉強することになるし、やはり百聞は一見にしかずである

・弁護士も時間があれば、児童養護施設(に限らないが、そういう施設)に積極的に行くこと。
見学でもよいが、やはり事件の関係で機会をとらえて、現場に行くこと
それが、もっとも生きた勉強である

・児童養護施設のお勉強は次のサイトでしてください
全国児童養護施設協議会

児童養護施設の基礎知識
by lodaichi | 2009-04-02 06:57