人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3年目くらいまでの弁護士向け実務刑事弁護の覚書


by lodaichi

最高裁量刑検索システム

裁判員対象事件を担当する弁護人は、最高裁量刑検索システムで量刑傾向を把握する事が不可欠です。

設置場所:裁判員裁判実施庁
(千葉地裁なら本庁のみ)
利用可能時間:原則、裁判所の窓口業務取扱時間

利用は、裁判員裁判対象事件の弁護人となった場合に限られます。
検索結果は、プリントアウトして持ち帰ることができます。
プリントアウトした資料は被告に閲覧させることはよいが、交付はしないようにというのが裁判所の要請です。

この検索システムには、2008年4月以降に第一審判決が宣告された裁判員裁判対象事件しか入力されていません。
それより前の事件情報はこのシステムでは把握できない為、情報量が現時点では少なく、統計的処理をすることができない場合もあるものと思われます。
また、このシステムのデーターから判決原文にあたることができないので、システムに入力された事件の量刑を記録にあたって確認できないという限界があることは、ふまえておいた方が良いでしょう。
by lodaichi | 2009-08-27 11:20